こどもと一緒に世界で学ぼう!

上海在住もうすぐ20年。上海人夫と日中英トリリンガル息子の3人家族です。海外親子留学や上海での日常を綴ります。

うちの子は問題児?!子育ての理想と現実の狭間で


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らくがきOK のお店で勇んで大好きなキャラクターを描く息子氏

 

うちの子はやんちゃ?問題児?それとも障害?

先日10歳になった我が家の息子。

小さいころからそれはまぁ~活発で、ここまで育ててくるのもなかなかのハードワークでございました。

でも、男の子だしこんなもんかな。元気なことはよいことだし、と。

幼稚園まではとくに問題もなく過ごしてきたのですが、小学校に入ると学校から注意を受けることが増えてきました。

授業中、手を上げないで勝手に発言する、先生のインストラクションに従わず勝手に作業する、衝動的な行動が目立つ・・など。。

その都度叱ったり、なだめたり、励ましたり、改善できるようにできる限りのことをしてきたつもりですがあまり効果は見られず・・。

先生からは「発達障害」的な示唆をされたこともあり、私自身いろいろ本を読んで調べたり、日本の支援センターに相談したりしたこともありました。

結果的に診断を受けることはしませんでしたが、やはり「うちの子は普通とちがうのではないか」ということが気がかりだったし、悩みの種でもありました。

 

4年生になり彼も落ち着いた?!そんな希望を感じさせる出来事

そんなこんなで、何度か校長室に呼ばれたりしながらもなんとか4年生になった最初の周、なんと「Praising Note」=表彰カードをもらって帰ってきました!

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クラスの担任が、特にすばらしい成績を残したり、行動をしたりした生徒に渡す、小さな表彰状のようなものなのですが、やんちゃな家の子がもらえるのはたまーにテストで100点をとったときくらいで、今まで数えるほどしかありませんでした。

それが今回は「行動が驚くほど改善された!」という理由での表彰です!

実は、3年生の最後の面談で先生から「行動面での問題について親子でじっくり向き合う必要がある」と言われ、夏休みの間はたくさん話し合いをしました。

そのことが実を結んだのかなぁととてもうれしく、また頑張った息子を誇らしく思ったのでした。

 

1歩進んで2歩下がる?!先生からのチャットにヒヤヒヤの日々

しかし翌週。

仕事をしていると先生からのチャットが。

息子の行動や態度に問題があり、「Contact Parent」のレベルまで達したので連絡した、と。

いつものように授業中に指示に従わなかったり、手を上げずに発言するなどの問題行動に加え、先生に対しての反抗的な態度も見られる、と・・。

先日表彰されて喜んだばかりだというのに、また逆戻り。。

更に数日後。

またしても先生からのチャット。

今回は親への連絡だけでなく「Warning note」(警告カード)まで受け取ってしまったと。。

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カードには

Mocles teacher」「Augues with teacher」など、先生に対する反抗の態度が書かれています・・。

先日先生から連絡をもらった時、家に帰ってからじっくりと話し合って、彼も改善することが重要だと理解したと思ったのに・・。

この日も家に帰ってからじっくりと話し合い。

できるだけ感情的にならず、解決方法を一緒に考える、というスタンスでいようとするのですが、やはりどうしても責めるような口調になってしまいます。

彼なりに反省もして、改善しようともがいているようにも見えるのですが、状況は改善どころか悪化するばかり。

親としては毎日先生からの連絡におびえる日々がつづいたのでした。

 

Sir Ken RobinsonのTEDスピーチにドキっ!私が息子の可能性をつぶしている?!

そんな悩みを、半分は愚痴を聞いてもらうような感じでお友達に相談していたら、

「見てみるといいよ」と勧められたのがSir Ken RobinsonのTEDスピーチ。

www.ted.com

「Do schools kill Creativity?」という、ちょっとドキリとするタイトルです。

そして、中身にもかなりドキリとさせられました。

詳しい内容は、是非実際に彼のスピーチを聞いていただきたいのですが(日本語字幕もあります)、

私が本当にドキっとさせられて、そして感銘を受けた言葉をいくつかご紹介します。

 

”If you are not preared to be wrong, you'll never come up with anything original”

-間違いを恐れていたら、独創的なものなど思いつかない

 

"Children are encouraged to follow routine and algorthms rather than to eccite that power of imagination and curiosity in the school."

-学校で子供たちは、想像力や好奇心のパワーに興奮することより、決められた手順に従うことを求められる

 

"All children are born artists. The problem is to remain an artist as we grow up"

-すべての子供は生まれながらにして芸術家だ。成長しながら芸術家で居続けられるかどうかが問題だ。(By ピカソ)

 

今の教育が求める画一性、ルーティーン、決められた手順、そういったものが子供の可能性、想像力をつぶしている

本当にハッとさせられる内容でした。

 

 

 

私のような大人になってほしくない。母として思うこと。

そして、何よりも強く思ったこと。

それは、「私のような大人になってほしくない」ということでした。

ロビンソンさんがスピーチの中で、

「多くの人が、仕事を楽しめず、週末を待つだけの日々を過ごしている。彼らは人生を楽しんでいるのではなく、日々が過ぎるのを耐えているだけだ」

と言った時、まさに私のことだ、と思ったのです。

私は、小さいころから普通に学校にも適応できたし、それなりに努力もして大学も卒業しました。

でも、1時間が5分に感じられるような、そんな情熱を注げる何かを見つけることができずにこの年になってしまいました。

逆に、5分が1時間に感じるような興味のないことを生活の糧、時間つぶしとして生きている現実を認めざるを得ません。

息子には、自分が情熱を傾けられるもの、本当に好きなものを見つけて、それを人生の喜びとしてほしい。

それが趣味だとしても、仕事につながっても、とにかく生きていることの喜びを感じられるような、情熱をもって取り組めるような何かを見つけてほしいと心から思っています。

そのために、いま私が彼にできること

それは、環境を整えて、見守ること。安心感を与えること。ほめること。励ますこと。そして、いつも味方でいること

そうやってそばで見守り続けていれば、いつか彼なりの素晴らしい人生に向かって巣立っていってくれるのではないかと思います。

 

・・・と、まあ、これは理想中の理想(笑)

実際にはこれからも、焦ったり、怒ったり、イライラしたり・・そんな日々も絶対あると思います。

(明日は漢字テストですし。はあ・・・家に帰りたくない(笑))

でも、今日のスピーチを聞いて感じたことをいつも心の片隅に置いて、親子で成長していけたらいいのかな。とそんな風に思ったのでした。

 

 うちの落書き大王に関する記事はこちら(笑)↓

www.shanghaimorikiyo.com