こどもと一緒に世界で学ぼう!

上海在住もうすぐ20年。上海人夫と日中英トリリンガル息子の3人家族です。海外親子留学や上海での日常を綴ります。

【帰国子女中学受験】入試当日と合格発表【シリーズ最終回】


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2022年末、20年以上に及ぶ上海生活に一端ピリオドを打ち、息子の中学受験のため本帰国した我が家。

大人になってからのほとんどの時間を上海で過ごしてきた私と、産まれてからほとんどの時間を上海で過ごしてきた夫と息子。そんな「ほぼほぼ上海人一家」が日本に移住、しかも中学受験に挑戦という大きすぎる決断をするに至った背景や、受験準備、引っ越しや移住手続きなど、怒濤の体験をシリーズでお届けいたします。

第6回目の今回はシリーズ最終回、いよいよ迎えた緊張の入試本番、そして心臓が口から飛び出しそうだった合格発表の様子についてお届けします。

 

 

入試の朝の様子と服装

日本に来て10日ほどたち、いよいよ入試が始まりました。

息子は、まずは帰国生枠でうけることができ、且つ入学後は基本英語の授業が受けられる学校を集中して3校受験。もしそこがどこも残念な結果なら、帰国生枠があるが英語以外は基本国内の過酷な受験をくぐり抜けて来た生徒たちと同じ土俵に立たないと行けない進学校を1ヶ月後くらいにダメ元で受け、そこもだめなら一般枠の2月入試、という計画でした。2月までこの受験プレッシャーにさらされ続けるのはつらすぎる・・なんとか最初の3校のどこかに受かってくれ、と祈るような気持ちの受験スタートでした。

1校目は、息子にとっては第二志望といえる学校。借りていたマンスリーマンションからは40分ほどかかる場所にあるため、朝食や朝の支度を考えると6時くらいには起きないと行けません。日本に来てから、何もなくても早起きして生活リズムを整えてきたのはこのためです。

簡単な朝食を済ませ、トイレも済ませ(重要!)余裕をもって出発。

息子の受験スタイルは↑のような感じ。

元々は上海で通っていた学校の制服(ブレザー)を着せようと思っていたのですが、日本までせっかく持ってきたのに、前日に着せてみたらワイシャツもジャケットもズボンもつんつるてん!慌ててユニクロでワイシャツとVネックセータとパンツを購入しました・・。靴は黒のナイキスニーカーでした。

みんなジャケット着用なのかなとちょっと不安でしたが、試験会場に着くと息子と同じような服装の子が多数、中には普通にパーカーとジーンズ、みたいな子もいて、服装はそんなに気にすることないのだなと思いました。

 

そして付き添いの母の服装は、紺のワンピースとジャケットのセットアップにパンプス、といういかにも入学式に登場しそうなもの。

 

入試当日の服装(母)

ネットには、「親の面接がないならラフな格好でかまわない」という意見が散見されたのですが、何しろ初めての経験。万一浮くならきちんとした格好で浮いた方がまし。それにもしかして、もしかすると控え室の親の様子も先生が見ているかも!とおもいこの服装を選択したのですが・・。

会場に着いてみたら親御さんたちはみなちょっときれいめの普段着、という感じで、私みたいなジャケット着用コンサバ系の方は皆無でした(^_^;

それに、春用のセットアップなので何しろ寒くて寒くて・・。この日以降の試験はちょっときれいめのワンピースにタイツにブーツ、みたいな無難な服装になりました。

「親の面接がなければラフで良い」はほぼ間違えないと思いますので、これから受験される親御さんは参考にして頂ければ幸いです笑

 

 

 

吐きそうなほど緊張した合格発表

そして迎えた合格発表の日・・。

最初の2校の合格発表は、なんと本命校受験の前日・・。ここで1つでも受かれば本命校は少しはリラックスして受けらるでしょう。

息子が受けた学校はネットと現地両方で合否を確認することが出来ます。現地に行くことも考えましたが、万一だめだったときのダメージを考えてネットにしました。

1校目は午前10時発表。指定のページに受験番号とあらかじめ与えられたパスワードを入力・・・をクリックする指が震えてなかなか押せません。。

息子に至っては結果が怖くて別の部屋に行ってしまいました。数十秒迷った末、えいっと入力をクリックすると・・・

 

 

画面に現れた「合格」の文字!!!

歓声とも悲鳴ともつかないおかしな声がでて、すぐに息子に「うかったーーーうかったーーーー!!」と伝えると、彼も転びそうな勢いで駆け寄ってきて「イエスっ!!!!」とホームアローンのカルキン君張りのガッツポーズ笑

安堵と喜びで自然に涙があふれてきます。息子がこんなにうれしそうにしているのを見るのも初めてかもしれない。

思えば、この1校目の合格発表が一番緊張して、そして一番うれしかったように思います。

午後に発表があったもう1校も同じようにドキドキしながら確認すると、無事合格をいただけていることが分かりさらに安堵。

 

そして翌日の本命校受験。

筆記試験が終わり、面接まで時間があった息子は一旦親の待つ待合室に下りてきました。手応えを聞くと、「国語がやばかった・・」と苦笑い・・。

前の2校の時は「うん、よかった。できた。」しか言わなかったのに、というか普段から何を聞いてもたいてい「よかった」しか言わないのに・・。これはよほど出来なかったのだろう。やはり本命の壁は厚いか・・。とちょっと落胆しましたが、でもすでに合格を頂いている学校があることが本当に心の支えになりました。

面接は息子曰くよく出来た、とのこと。後は野となれ山となれ。とにかく受験お疲れ様!!ということでその日はずっと控えていた外食を楽しんだのでした。

そして数日後に迎えた本命の合格発表。

結果がどうであれベストは尽くした!大丈夫!!!と自分を励ましながら震える指で入力をクリックすると・・・

 

ネットで合否確認(タイプ2)

 

あれ??前の2校と発表形式が違う!「合格」の文字がないことから最初は「だめだった?」と思ったのですが、ここに番号があれば合格なのか?と思い直し、心臓が飛び出しそうな思いで息子の受験番号をさがしてみると・・・ありました!!!やはり別室に逃げていた息子にすぐに報告!

でも、今までと合格発表の形式が違うので、「合格って事だよね?あってるよね??」と若干不安を残しつつも息子とハイタッチ。

すぐに、合格証や必要書類を受け取りに学校へ向かいました。

 

合格通知を受け取り感無量!

学校に着くと入り口の掲示板にもネットに載っていたのと同じ番号が掲示されており、底にも息子の受験番号を見つけることが出来て一安心。

そして合格証を無事受け取って、やっと、やっと本命に合格できたこと、つらい受験が終わったことをかみしめることが出来ました。

 

 

 

最後に~帰国子女受験をしてみて、率直な気持ち~

我が家は帰国と受験を決めたタイミングが大分遅かったため、実質受験に向かって努力した期間は4ヶ月程度でした。それでも、もう一度やれと言われたら絶対いや、と答えるでしょう笑 それほど、親子で消耗した日々でした。

学校からかえるとすぐにKAのクラス、そして学校の宿題とKAの宿題に加え、国数の過去問、漢字と慣用句、四文字熟語の暗記、それに面接対策・・。その上、全オチだったらどうしようというプレッシャーに日々さらされて、精神的にもギリギリだったと思います。だから私の言い方や態度もついキツくなり、息子との関係もギクシャクすることも多々ありました。今思えば、息子は本当に頑張っていたのに。

それでもなんとか志望校に合格することが出来たからこれらの日々も報われました。

でも、中学受験は志望校に合格できる生徒が1/4、とも1/5言われる過酷な世界。帰国子女受験も同様です。もし、息子が合格することが出来ていなかったら「結果はだめでも挑戦することで得るものがたくさんあった」などと思うことは出来なかったように思います。恐らく、受験したこと自体を後悔してしまっていたでしょう。

だから、「帰国子女受験、おすすめです!!」などと締めくくることはできません。ただ言えることは、結果論として、今息子は学校が大好きで、とても生き生きとしているということ。そしてこの「今」は帰国子女受験に挑戦したからこそ得られたのだと言うことです。

帰国子女受験をしようかどうか迷っている方、今まさに受験に向けて頑張っている方、そういう人たちに体験を共有できたらと思い書いてきました。少しでも、何かしらの足しにして頂ければ幸いです。