こどもと一緒に世界で学ぼう!

上海在住もうすぐ20年。上海人夫と日中英トリリンガル息子の3人家族です。海外親子留学や上海での日常を綴ります。

四十路女初ヨーロッパ一人旅!【鉄道500㎞ シャモニ~ストラスブール編】


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海外旅行が実質不可能な状態が続いています。

そして私のように海外在住者は自国にさえいつ行けるかわからない不安閉塞感に押しつぶされそうになることも・・。
それでも、いつかまた「好きな時に・好きな場所に・手の届く費用で」行ける世の中が必ず戻ってくると信じて!
妄想旅行のお手伝い「四十路女初ヨーロッパ一人旅シリーズ」今回は、初ヨーロッパだって言ってるのに!英語もフランス語もさっぱりなのに!!無謀にもシャモニーからストラスブール直線距離500キロの鉄道の旅に挑戦したお話です。
トラブル満載だけど絶景と満足感も満載の旅!どうぞお楽しみください♪

シャモニーからストラスブールへ。ローカル線鉄道の旅。

息子のロンドンサマースクールが決まり、ヨーロッパ一人旅ができることになったとき、頭の中に『世界の車窓から』のテーマ曲がながれ、車窓を流れる絶景を眺めている自分が思い浮かびました。
私のイメージでは、一人旅と言えば鉄道!
めちゃめちゃ鉄子、というわけではないものの、電車に乗って遠くに行くのは昔から好きで、大学時代は青春18切符で関東から京都まで行ったり、最近は小鉄かぶれの息子のために日本各地の観光列車乗り継ぎの旅などもしていました。
が、なにせ初ヨーロッパ、英語は出川並み、フランス語なんてボンジュールとメルシーくらいしかわからない状況で、何本も電車乗り継いでたどり着けるのか、、不安がおおきく・・。
そのため、事前準備はかなり念入りに行いました。

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何度も練り直してやっとできた、私だけの旅程表!
ガイド本や経験者のブログをたくさん調べましたが、シャモニーからストラスブールまでの鉄道移動の情報は少なく、旅程作成には割と苦労しました。
少ない情報からもわかってきたのは、ICという高速鉄道を使えば乗り換えも少なく、早く移動できること。
でも、そうするとトンネルを通るため、アルプスの山々の絶景が見られない。景色を楽しむなら、何度も乗り継ぎがあり時間もかかるが、ローカル列車に乗るべき、ということでした。
初ヨーロッパで英語もフランス語もさっぱりの私が、ローカル列車を乗り継いで500キロを移動するという、正に大冒険に挑戦することになったのです(;^ω^)
乗り継ぎを調べるのに、↓このアプリが大活躍でした。

www.eurail.com

出発地と目的地を入れれば、いろいろなルートを提案してくれるので、今はいけないヨーロッパ各地を妄想旅行するのにもぴったりですよ!

 

 

 


シャモニーの美しい朝に背中を押されて・・

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空も空気も景色もすべてが美しい・・
シャモニーを出発する朝。
この美しい山々も、かわいすぎる街並みもしばらくは見納め。
大冒険への出発です。

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あこがれのゆで卵置き!!

ホテルの素敵な朝ごはんでパワーを付けます。

パンオショコラ、ハム、チーズ、ゆで卵、ヨーグルトにコーヒーという、シンプルだけど、一つ一つが丁寧でとてもやさしい味。

ゆで卵をこんなふうにしてスプーンで食べるのにあこがれていたので、夢がかないました(笑)

美しい景色とおいしい朝食に背中を押されていざ出発!

早速の乗り継ぎミス・・・早くも暗雲立ち込める?!

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とてもかわいらしいシャモニー駅。

ホテルから徒歩でシャモニー駅へ。

前日すでにチケットを買ってあったので、直接ホームへ向かいます。

さあ一人世界の車窓からのはじまり!と張り切って電車に乗り込んだのですが・・

いきなり予想外の超満員!!

車窓を眺めるどころか座ることもできずぎゅうぎゅう詰めで立っているしかありません・・。

「おもってたのとちがう・・」

早くも心が折れそうになりましたが、殆どは近くの山へ登山やピクニックへ向かう乗客だったようで、しばらくすると快適に車窓風景を満喫することができました。

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ChamonixからMartignyまで乗った電車。赤くてかわいい。
シャモニーを出発してヴァロシンで乗り換えて国境をこえ、スイスのマルティニーに向かう予定でしたが、私の乗った車両はそのままマルティーニまで行く便だったようで乗り換え不要でした。
電車に乗ったままフランス国境を越えスイスへ!
鉄道で国境越えできるなんて、日本人にはなかなか想像しがたい体験です。

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スイス国境付近。心が浄化されるような美しい景色が続きます。
でもちょっと気になることが・・。
マルティニー到着予定時刻が近づいているのに、着きそうな様子がない。
しかも、マルティニーから乗り換える電車の出発時刻が刻々と近づいている・・。
乗り換え時間は7分あるので余裕と思っていましたが、このままでは間に合わないかもしれない!

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ヴァロシンで見たフランスー国境超えのかわいらしい列車
結局5分ほど遅れてマルティニーに到着。
乗り換え列車の泊まっているホームへダッシュで向かいます。
私がホームに到着したその瞬間、無残にも動き出す車体・・。
しょっぱなから乗り換えに失敗してしまったのでした。
日本だったら乗り換え時間7分なんて全然余裕~!と思ってしまいますが、
ヨーロッパでは電車の遅延は日常茶飯事らしく、かなり余裕をもってスケジュールを組む必要があると学んだ出来事でした・・。
 

焦りは禁物。チケットダブり購入に注意!

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マルティーニ駅。もうスイスです。
 
次の電車に乗るべく、アプリから新たにチケットを買いなおし。
ところが、なぜかダブって購入されてしまう。焦っていると何事もうまくいきません・・。
気を取り直してブリーク行きの電車に乗車。
ダブって買ってしまったチケットは、ブリーク駅の窓口で事情を説明したら払い戻してくれいました!5€の手数料は勉強代です(;^ω^)
 

まるでハイジの世界!絶景ポイントが続くローカル線

ブリーグでシュピーツ行きの電車に乗り換え。
ここからは、今回の鉄旅ハイライトともいえる絶景区間です。
ICという高速鉄道を使わず、あえて鈍行のローカルを選んだのは、この絶景が見たかったから!
絶景を最高潮に味わうためには、ええ、もちろんビールは必需品でございます。
ブリーグの駅の売店でビールとおつまみを調達。
が!!ここはスイス。
そしてスイスは、シェンゲン協定加盟国だけでEUは非加盟。つまりユーロは使えない!
もちろんフランを持っているわけもなく一瞬焦りましたが、無事カードが使えてひと段落。

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鉄道の旅の醍醐味。

ビールとおつまみを無事調達して、いよいよ絶景のローカル列車の旅スタート。

列車が進むにつれてどんどん景色が濃く輝いていきます。

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ほぼハイジの世界

列車はどんどん山に分け入っていき、そこにはまさにハイジの世界が広がっていきます。

本当にヤギや羊まで放し飼いにされていて、あまりの「らしさ」に感動してしまいました。

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お天気にも恵まれて本当に素晴らしい景色を堪能できました
時間はかかるし乗り換えも大変だけど、やはりローカル列車乗り継ぎにしてよかった!
ICにしたら、こんな素晴らしい風景があるのに、真っ暗なトンネルの下をただ無感動に移動するだけで終わっていました。
ローカル列車の旅はこれだからやめられません。
 

またもや遅延!でもそのおかげで見れたものとは?!

1時間ほどの絶景の旅を楽しんで、列車はシュピーツ駅に到着。
次はバーゼル行きの列車に乗り換えます。

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シュピーツ駅
が!駅に着いてみると乗るはずの列車が遅延しているとの掲示が。
係員に聞くと、1時間ほど遅れて到着する見込み、とのことで。。。
もうここまで来たらトラブルにもなれたものです。
せっかく時間ができたので駅の周りを散策しようと外にて見ると・・・

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教会の鐘の音が響き渡りノスタルジックな雰囲気に浸れました
目の前には水面輝くトゥーン湖が!!
そして辺りには、遠くに見える教会の鐘の音が響き渡っています。
湖から吹く心地よい風に吹かれながらこの美しい眺めを堪能しましました。
もし電車の遅延がなければ決して見ることはなかった景色。
旅はハプニングがあるからこそ面白いのです。
 

最後までトラブル続き!でもやめられない列車の旅

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シュピーツからバーゼルまでの列車。途中で壊れた(笑)

結局1時間半くらい待ってやっとやってきたバーゼル行きの列車。

乗り込んで数十分は順調に走っていたのですが・・。

スイス語?フランス語?よくわからない車内放送があり、周りの乗客がざわざわしだしました。

そしておもむろに途中駅で停車。周りはわらわらと降りていきます。

全く状況がわからずきょとんとしていると、近くにいたおじさんが、「この電車は壊れたから別のに乗り換えるんだよ」と英語で教えてくれました。

またしてもトラブル(;^ω^)

思えば当初の予定通りに走行した列車はなかったのではないか・・(笑)

でもこういうことがあるから、思い出は濃くなっていくのですよね。

 

いよいよゴール!ストラスブールへ到着

途中下車した駅で代替えの列車に乗り込みましたが、それがまた、待てど暮らせど出発しない(笑)

一応バーゼルからストラスブールまでの列車も予約していたけど、もうあきらめて時間を気にするのはやめました。

そしてやっと動き出し、バーゼルに到着した時には予定時間を大幅にオーバー。

もちろん予定の乗り換え列車には間に合わないので、次の便を予約しようとしたら、

それはなぜか欠便。理由は不明(笑)

結局その次の便まで、バーゼルで1時間以上待つことになりました。

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バーゼル駅。おおきい!!

バーゼルは都会で、つい数時間前までアルプスの山々に囲まれていたのがうそのよう。

なんだか気分まで都会に侵されたようにジャンキーなものが食べたくなって、駅のバーガーキングでハンバーガーを食べながら時間つぶし(笑)

いやー、それにしても、なかなか着きません、ストラスブール(笑)遠い~~!!!

1時間ちょっと時間を潰し、やっとストラスブール行きの列車に乗り込みました。

今回の列車の旅最後の車両です。

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バーゼルからストラスブールまでのった列車

それから1時間ちょっと揺られて、やっと!!!目的地のストラスブール到着!!!

シャモニー出発から実に9時間以上!!

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やっと着いた!!!ストラスブール駅

疲れ果てたけど、緊張感もスリルも全部含めて本当に楽しかった!

いつかまた絶対に初めての場所を列車で一人旅、挑戦するぞ~。

 

鶴の街?折り紙ホテルで更けていくストラスブールの夜

めちゃめちゃ楽しくて充足感があるとはいえ、やはり四十路おばさんに9時間のしかも緊張しの列車の旅はきつい!

へとへとになりながら今夜の宿に向かいました。

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ストラスブールのトラム。

お宿はストラスブール駅からトラムで2駅ほどの新開発地区のようなところにある新しいホテル。その名も「Hotel Origami」。

 

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リーズナブルで快適だったHotel Origami

なぜ折り紙??と疑問だったけど、ストラスブールは鶴で有名ということをきいて、そこから来ているのかなーと。私の想像ですが。

新しくてとても快適な素敵なホテルでした。

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ストラスブールの夕餉。ちなみに箸はコーヒーマドラー(笑)

疲れ果てて外に夕食を食べに行く気力がなく・・。
近くのスーパーで出来合いのパスタ(冷たいまま笑)とワインミニボトルを買って簡単に晩御飯。
疲れたけど、妙な満足感に包まれて、ストラスブールの夜は更けていきました

翌日はストラスブール観光!一人旅も後半に突入です!

ヨーロッパ鉄道旅行入門

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  • 発売日: 2017/06/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

私が初ヨーロッパで一人旅をすることになった経緯はこちら!↓ 

www.shanghaimorikiyo.com

 

シャモニー観光の目玉!エギーユデュミディの登頂レポはこちら!↓

 

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