こどもと一緒に世界で学ぼう!

上海在住もうすぐ20年。上海人夫と日中英トリリンガル息子の3人家族です。海外親子留学や上海での日常を綴ります。

そろそろ限界?!サンタを疑い始めた息子とどう向き合うか?中国特有の事情も。


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今年も残すところあと2週間!

クリスマスに大みそか、日本は年末ムードで気持ちが浮き立つ季節ですね。

しかしここ中国では旧暦の春節が新年の本番なので、年末年始もほぼ通常営業。

申し訳程度に1/1元日1日のみお休みになるだけです。

そんな年末ムードの欠けるなかでもクリスマスはやってきます。

そう、親にとっての一大任務「サンタプロジェクト」の季節です!

しかし今年はいつもとちょっと事情が違いました・・。

今日はサンタプロジェクトをめぐる親子の攻防を、中国のクリスマス事情を絡めながらお送りします。

 

親の重大ミッション!毎年恒例サンタプロジェクト

息子は物ごごろついてから今まで、サンタクロースの存在をみじんも疑っていませんでした。

毎年せっせとサンタさんにお手紙を書いてはクリスマスイブにクッキーとミルクとお礼の手紙を準備して、ワクワクを抑えきれないままベッドにもぐりこみ、朝枕元のプレゼントを見つけて歓喜乱舞。

そんなクリスマスが3歳くらいからここ5,6回繰り返されてました。

親にとってクリスマスの朝に子供の喜ぶ姿を見ることはこの上ない幸せです。

だからこそ親は毎年四苦八苦しながらも「サンタプロジェクト」つまり、「女優になったり裏方になったりして子供のサンタを信じる気持ちを守り続けよう計画」に乗っかってしまうのです。

ちなみに、これまでのサンタプロジェクトで一番苦労したのは2年前息子がサンタさんにしたリクエストです。

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ミッションほぼインポッシブル

うちの息子はある意味純粋培養で育ってしまったので、7歳でサンタどころかドラえもんの存在も信じているおバカさんピュアな子供だったのです。

それがこんな形で裏目に出ようとは思いもよらず・・。

一応「ビザの問題とかもあるし、ドラえもんを中国に連れてくるのは難しいかもよ・・」と事前に軽くジャブを打っておいたものの、どうすればよいかかなり悩んだ末・・

フォルムが似ている」ということでこれに賭けてみることにしました。

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ドラえもんのバーター BB8

結果は母の完全勝利

包み紙をびりびり破いてBB8が見えた途端、ドラえもんをリクエストしていたことなどまるでなかったかのように狂喜したのでした。

母は一応、「やっぱり中国の税関は厳しいねぇ・・」と一芝居打つ準備は万端だったのですが。

 

今年はミッションインポッシブル?息子氏サンタを疑い始める・・

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母の胃袋に収まるので、クッキーはなるべくおいしいものを選ぶよう促します。

 そして今年もやってきました、サンタプロジェクトの季節。

サンタプロジェクト第一関門はサンタさんへリクエストの手紙を書かせること。

そのために、まずは12月に入ってすぐ部屋をクリスマスらしく飾り付け雰囲気を盛り上げます。

そうすると、自分から「サンタさんにお手紙かこう!」となる年もあれば、待てど暮らせど一向に書く気配がない年も・・。

そういう時は一芝居打つしかありません。

家事でもしながら、本当に今思い出した、という感じで「あ、そうだ!サンタ協会からリクエストの手紙早く出すようにって言われてたんだ!今日お手紙書いちゃったほうがいいよ。そうしないとクリスマス間に合わないって」などと、非日常な内容を日常のトーンで話さなければなりません。

今年もそろそろプレゼント手配のリミットが迫ってきたので、その手を使って息子に手紙を書かせました。

すると、私の方を見ながら「任天堂Switchってかこうかな~~~??」と明らかに反応をうかがっています。

いつもならもくもくと真剣にサンタさんへのお手紙を書くのに、なんだか今年は様子が違う??

それでも私は何も気づいていないふりをして「いいんじゃないの~??でもSwhitch無理だった時のために他の候補もかいといたほうがいいとおもうよ。」とさりげない感じでアドバイス。

Switchは私的に買い与えたくなかったのでなんとかほかの欲しいものを探り当てようと必死です。

でもそんな私の反応を見て、なんとなくにやにやしながらリクエストを描いていく息子。

あれ?これって・・サンタさんは親だってばれてる?!

でも一応ちゃんと手紙は書き終え、Switch以外の欲しいものもわかったので第一関門は何とか突破。

残るはクリスマスに間に合うようにブツを入手して素敵にラッピングし、当日の夜に気づかれないよう枕元に置くというミッション。

 

サンタプロジェクトメンバー失格!凡ミスでプロジェクトは水の泡?!

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クリスマスマーケット

 息子がSwitchのほかに所望したものは、割と入手が簡単なものだったのでタオバオで難なくゲット。

後はラッピング資材を買って見つからないところに隠して・・今年のサンタプロジェクトもミッション完了にむけ順調に進行していると思われたある日・・。

お友達親子数組でクリスマスマーケットに遊びに行った時のこと。

クリスマスグッズのかわいいブースをのぞいたり、ホットワインやクッキーを食べながらクリスマスムードを楽しんでいると、話題は自然にクリスマスプレゼント、そしてサンタさんの方へ。

すると、ある男の子が「サンタさんなんていないんだよ!親がサンタさんなんだよ~」と爆弾発言。

「いやいや、そんなことないヨ、信じてない子には来てくれないんだよ」と取り繕おうとしたところ、息子が

「そうだよ!いないんだよ!!」と同調するではないですか!

息子「だって、僕、去年サンタさんに書いた手紙、ママの机の引き出しにあるの見ちゃったもん!!

!!!!!なんたる不覚!!!もっと手の届かないところに隠しておくべきだった・・( ;∀;)

でもそこで動揺を見せてしまってはこれまでのサンタプロジェクトは水の泡。平然を装いながら、

「あ、去年のお手紙ね、書くの遅かったから国際郵便間に合わないからメールで送ったんだ~」と、動揺しているにしてはなかなかうまい嘘をつく私。しかし子供は追求の手をゆるめません。

「ママサンタさんのメールアドレス知ってるの?じゃあメール見せて!!」

もう勘弁してくれ・・と思いつつ、表向きは平静そのもので

「いいよ、ほら」とケータイのメールをスクロールして探すふりをしながら

「あー、1年以上前のメールだから自動的に削除されちゃってるなー」と苦しい言い訳で何とか乗りき・・・れた・・かな?

しかし、子供たちの疑いのまなざしが痛かった^^;

 

今年は何とかグレーゾーンに落ち着きそうなサンタプロジェクト

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結局息子は現状「半信半疑」。

サンタさんを信じているお友達と話をすると「やっぱりいるのか?」となったり、信じていない子と話すと「やっぱいないよね!!」となったり、揺れ動いている感じです^^;

でも、毎日アドベントカレンダーの残りの日数を数えながら「あと〇日もあるのかぁ。。」とクリスマスを待ちわびているし、お友達とも普通に「サンタさんに名に頼んだ?」なんて話をしているから、クリスマスにワクワクする気持ちは例年と変わらなそう。

母としてはやはり、クリスマスの朝に喜び爆発させる子供の姿を今年も見たい・・たとえ今年が最後だとしても・・。

 

プレゼントは親からもらうもの?!中国家庭のクリスマス認識

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日本ではクリスマスやサンタクロースが定着し、毎年サンタプロジェクトに勤しむ家庭はとても多いと思いますが、ここ中国では少しばかり事情が違います。

そもそもクリスマスをイベントとして認識しだしたのはここ10年くらいのこと。

うちの主人(中国人)などは、子供のころはサンタどころかクリスマスの存在自体知らなかったといいます。

そんな世代がが子育て世代となり、クリスマスパーティーをする家庭も多くありますが、プレゼントはあくまで親が買ってくれるもの、という「サンタ設定なし」の場合が多いようです。

クリスマスよりも、約1か月後にやってくる一大イベント「春節」の方がずっとインパクトが大きく、その時にもらえる圧歳銭(お年玉)の方が子供たちの期待値が高いような気がします。

 

サンタはタブー?中国のサンタクロース事情

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そして先日、現地校に通う息子君を持つお友達ママから聞いた驚愕の話・・。

お友達ママ(日本人)の家庭では、子供たちはサンタクロースの存在を信じており、毎年サンタさんからのプレゼントを心待ちにしていました。

しかし現地校小学校に入学してしばらくしたある日、息子君が顔を引きつらせて帰ってきたそうです。

話を聞くとその日の授業で英語の先生が「サンタクロースを信じている人はいますか?」と質問し、その子を含め数人が手を挙げたそう。すると、「サンタクロースなんていません!!!」と、いきなりのサンタの存在完全否定

何のためにそのようなことを言ったのか、子供からの伝達ということもあって先生の意図はわかりかねますが、それにしても、そんなことわざわざ先生が言う必要がある?!

別に、サンタクロースを信じさせようとする必要はないけど、わざわざ存在否定宣言する必要もないじゃないですか。なぜ意味もなく子供たちの夢を壊そうとするのか・・

と考えていてちょっと思い当たったのが、去年話題になった「中国脱クリスマス宣言」の噂。

www.msn.com

 これが関係しているのかどうかは知りませんが、大人の事情に子供たちの純粋な気持ちを巻き込まないでいただきたい・・!!

ちなみにそのお友達は息子君に「子供が成長して、プレゼントをもらうだけじゃなく、ほかの人を助けたり、優しくしてあげたり、何かを与える側になったらサンタさん卒業になるんだよ。」と説明したらしい。母の愛溢れる素敵な対応ですよね。

子供の夢をぶった切った「サンタ不在宣言教師」にも見習ってほしいものです!怒

 

子供の夢のため?親のエゴ?答えの出ないサンタプロジェクト

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 我が家のサンタプロジェクトはあと何年続くかわかりませんんが、子供のサンタさんを信じたいという気持ちが感じられる間は頑張ってミッションこなしていきたいと思っています。

でも、「嘘をついちゃいけない」と子供に教えておきながら、ある意味大ウソを何年も付き続けている、という側面も感じてしまい、ちょっと複雑な気持ちになることもあるんですよね。

そんな中、ドキリとするタイトルの記事を見つけました。

headlines.yahoo.co.jp

 

たしかに、「夢を信じさせてあげたい」という気持ちは、裏を返せば「いつまでもピュアな子供の姿をみていたい」という親のエゴでもあるかもしれません。

それよりも、現実の世界の仕組みや、親が一生懸命働いたお金でプレゼントを買ってくれることへの感謝の気持ちを教える方が重要だ、という考え方もあるでしょう。

なかなか答えは出ないサンタプロジェクトの是非。

でも、理屈じゃなくて、やっぱりクリスマスってワクワクしたいじゃないですか。それは大人も子供も同じで。

だから、年に一度くらい大芝居をうってサンタさんの存在を全力でアピールするときがあってもいいんじゃないかな、とそんな風に思って、今年もサンタプロジェクトに身をささげるのでした。

 

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