皆さんこんにちは!
上海在住20年、マルチリンガルな息子の子育てに奔走するワーママライターのもりむらきよかです。
ところで、2020年に学習指導要領が10年ぶり刷新されるというのはご存知ですか?
新学習指導要領の中で最も大きく変わったことの1つが「小学校からのプログラミング教育必修化」です。
日本でもICT教育の重要性が益々高まって、一人一台タブレット設備を目指して準備を進める小学校も多いそうですね。
こちら上海の息子の小学校では、3年生になって急にタブレットを使った学習や課題の提出が増えてきました。
それがなんだかとっても楽しそうだったので、今日はその様子を皆さんにお届けしたいと思います。
※2020年6月更新
コロナウイルスの影響で3か月以上オンライン授業となりましたが、その時にもSeesawアプリは大活躍でした。
その様子はこちらをご覧ください!↓
- 息子の小学校 これまでのタブレットの導入状況
- 3年生になって新たに導入されたアプリ「See saw」
- See saw にアップされたソーシャルスタディーの課題が楽しすぎた(笑)
- 心配なこともあるけど・・上手に使って楽しくお勉強!
息子の小学校 これまでのタブレットの導入状況
息子の学校は自前タブレット持参スタイル
現在上海の公立インター小学校3年生の息子。
1年生の時からたまに「明日はタブレット持ってきてね」と先生から言われることがありました。
そう、学校の設備ではなく自前のタブレットを持参するシステム。
「経済的事情や親の方針でタブレットを持っていない子がいるかもしれない」
などという配慮はされるわけがなく、「みんな持っていて当たり前」の前提でことが進むあたり、さすが中国です^^;
タブレットアプリを使ったプロジェクト
1年生の時から、アプリを使った課題が出ることはたまにありました。
パワーポイントの子供用みたいなプレゼンアプリを使って、自分の調べたことをまとめて発表したり、
画像や動画を加工・編集するようなアプリでアート作品を作ったり。
親は全く教えていないのに、いつの間にかいろいろな機能を使いこなして、なかなかちゃんとしたプレゼン資料を作れるようになっていて、子供の適応能力には驚かされました。
3年生になって新たに導入されたアプリ「See saw」
See sawアプリってこんな感じ
See sawの使い方は、先生が課題や教材をアップ、生徒がそれを見て学習したり、課題を作成して成果をまたアップ、先生の表かや友達のコメントもアプリ内で見ることができます。
息子の学校ではイングリッシュ、ソーシャルスタディー、サイエンスの教科で使用しています。
例えば、先生が動物の捕食に関するこんなビデオを投稿し、課題を出します。
それを生徒が見て、こんな感じで課題を提出するわけです。
いいね!やコメント機能も付いていて、自分の課題をほかのクラスメイトが見ることができるし、自分もほかのクラスメイトの提出物をみることができます。
見られることを意識してから、前より少しは丁寧に課題に取り組むようになった気がします。
親もわが子の状況を把握できる
そしてSee sawアプリには「See saw Family」なるバージョンもあります。
これは親が自分のケータイにダウンロードして、子供の課題提出状況を確認できるという、非常にありがたいような、そうじゃないような機能があるのです。
子供がどんなことを勉強しているのか、今までよりも把握しやすくなりました。
まあ、その分、課題に問題があるときには親も巻き込まれるんですが・・^^;
See saw にアップされたソーシャルスタディーの課題が楽しすぎた(笑)
クッキー選挙?!
それで、最近はわりとこまめに課題の内容や息子の提出物をチェックしていたのですが、
先日楽しすぎる課題を見つけてしまいました。
その名も「CookieElection=クッキー選挙」
クッキー界のトップ当選を目指して、「チョコチップクッキー」と「オレオ」のそれぞれのサポーターが投票を訴える演説をする、というなんともくだらない内容(笑)
こちらはチョコチップクッキーサポーターのおじさん(笑)
チョコチップクッキーのすばらしさを熱く語り、投票を訴えます。
大事そうに両手で抱える姿にチョコチップクッキーへの愛を感じます(笑)
そしてこちらはオレオサポーターおじいさん(笑)
チョコチップクッキーにはない「クリーム」を最大限に強調、子供たちのハートを掴みにかかります。
子供たちも白熱!オレオ VS チョコチップ!(笑)
このビデオに対して出た課題が2つ。
①演説の中で最も説得力のあった部分を指摘して、その理由を述べよ。
息子は,オレオの「サクサクのブラッククッキーの間にクリームが挟まっている!」というフレーズに心を打たれたと答えていました(笑)
②自分の好きなクッキーにほかの人も投票したくなるような説得力のあるポスターを作る
息子の作品はこちら
「チョコチップクッキーなんて全然サクサクしてねーし、ぜんぜんあまくねーし!!」←いや、結構サクサクであまいぞ(笑)
「オレオはすんげーーー甘くて、そんでいつでもどこでもサクサクのクッキー、間にはとろけるクリームさ!」←画像、オレオアイス混ざってない?ずるくない?(笑)
こんな感じでみんなそれぞれの「押しクッキー」を大いに称えるポスターを作ったようです^^
ちなみに選挙の結果は、22対2という圧勝でオレオが当選したそう(笑)
で、思ったのは、ふざけてるように見えて、実はすごく学習のポイントを押さえてるんですよね。
これはソーシャルスタディーの課題で、今勉強しているのは「選挙」。
自分がサポートする人や政党をどういうポイントで決めるのか、とか、同じ意見の仲間を増やしていくにはどうすべきか、とか。
ただ教科書でよんでいるだけでは、きっと眠たくて仕方ないつまらない授業のだったでしょう。

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心配なこともあるけど・・上手に使って楽しくお勉強!
タブレットを子供に使わせることに、全く躊躇しない親はあまりいないと思います。
目が悪くなるとか、ゲーム漬けになるとか、インターネットでいろいろな悪い情報を受け取ってしまう、とか・・。
我が家も今までは許可制で、使うときだけ渡して、終わったら没収していました。
でも、学校に持っていく日も増え、家でもタブレットを使って宿題をやることが多いので、
ある程度は本人に所有を任せるようになりましたが、今のところ大きな問題は起きていません。
これからの時代「子供にインターネットは悪」とか「タブレット持たせちゃダメ」なんて言ってられないくらい、ITが社会の一部になっていくのだろうなぁ。
なので、怖がりすぎず、でもちゃんとみまもりながら、上手に取り入れていきたいなあと思います。