第三回を迎える中国国際輸入博(CIIE)。
今年はコロナ禍で開催が危ぶまれていましたが、11月5日~10日で開催が決定しています。
毎年直前発表で振り回されまくる振替休暇や、コロナ禍での開催が例年とどう変わってくるかなど、2020年中国国際輸入博の最新情報をお届けします。
政府肝いりの国際輸入博、一般市民は振り回される一方・・?
2018年に初めて上海で開催された中国国際輸入博。
それに合わせて超大型展示会会場が新設されるなど、中国政府の肝いりで大々的に行われました。
でも、貿易にかかわる仕事をしている人を除いては、一般市民には関係のない話・・・と行かないのがここ中国。
政府や各国の要人も来海するので安全のためなのか、大きな交通規制や物流規制がかけられ、宅配便がストップしたり、地下鉄や道路が通行止めとなったり、一般市民にもかなり大きな影響があったのです。
なかでも一番混乱を招いたのが「振替休暇」。
交通渋滞回避のためか、輸入博開催中は学校や一般企業が休みとなり、その分前後の土日が登校・出勤日になるという調整が行われたのですが、
その発表は開催の直前。一般市民は大混乱となったのでした。
第1回の混乱を教訓として、去年の第2回国際輸入博では・・・・・またしても直前発表でした!!!( ;∀;)
なぜ学ばない・・・というか、むしろ何か深い理由があるのではと考えてしまうくらい理解できないのですが・・。
ま、こういうのは中国ではよくあるパターンです。
去年の混乱の様子はこちらをご参考ください↓
どうなる?!第三回中国国際輸入博の振替休暇
過去2回の教訓を踏まえ、学んだのは政府ではなく一般市民の方(笑)
今年も輸入博が行われると決定してから、「今年の振替休暇はどうなるだろう」という話題が、息子のクラスのPTAチャットなどでも話題に上がっていました。
とはいえ、正式な発表がない限り何も対策できないんですけどね(-_-;)
そして本日。
第三回中国国際輸入博開催まであと2週間余りとなり、ちょうど「ハロウィーンの10月31日に振替で出勤・登校になる可能性が高いかも?!」という話をママ友としていたところ、微信のニュースで正式発表が流れてきました。
発表によると、「第三回国際輸入博期間の休暇調整はしない」とのこと。
コロナ禍の影響で時間差入場や予約人数制限を行うため、周辺地域への交通影響は少ないと判断されたようです。
そう、コロナ禍での大規模イベント開催ですから、もちろん例年とはちがう規制がかけられることになります。
2020年第三回中国国際輸入博がどのようなコロナ対策をとるのかご紹介したいと思います。
2020年コロナ禍での中国国際輸入博
2020年10月現在、中国では、国外からの入国に関してまだかなり厳しいルールが課せられています。
輸入博開催が決定した時、これらのルールがだいぶ緩和されるのではないか、といううわさが流れました。
しかし、今日の発表では輸入博参加者にもこれまで通りのルールが課せられることが明言されていました。
【中国へ入国する場合のルール】
①出発地でのPCR検査陰性証明
②入国時のPCR検査
③PCR検査で陽性、もしくは発熱・咳の症状がある場合指定病院での治療・経過観察
③入国後ホテルでの完全隔離14日間
④隔離中5日目と12日目にPCR検査
これらすべてにおいて陰性・異常なしと判断されてやっと、無罪放免、輸入博に参加できるというわけです。
正直、たった5日間の輸入博に参加するためにこれだけのハードルを越えないといけないとなると、出店側であれ観覧側であれ、外国から参加は躊躇してしまうと思うのですが・・。
国内からの参加者も、前日の通り時間差入場や入場予約制限などが行われるようですから、今年の輸入博は例年よりも規模は小さくなるとみて間違いなさそうです。
第3回中国国際輸入博はWithコロナ時代の試金石となる?!
様々な不安要素を抱えながら開催される中国国際輸入博。
第2回の去年は入場者約100万人、210か国以上の参加国をほこる世界最大規模のイベントとなりました。
今年は縮小傾向にあるとはいえ、コロナ禍以来世界最大級のイベントとなるかもしれません。
第3回国際輸入博の成否が今後世界で大規模イベント開催再開に影響を与えることは間違えなさそうです。
成功すれば、来年のオリンピック開催にとっても大きな追い風となるかもしれませんね。