目次
- 【アメリカ親子留学】エージェントに泣かされた、苦い思い出
- アメリカ親子留学までの経緯
- 【アメリカ親子留学】エージェント選び
- 【アメリカ親子留学】出発までのエージェントとのやり取り
- 【アメリカ親子留学】いよいよ留学開始!最初の一週間
- 【アメリカ親子留学】問題勃発!!まさかの退学?!
- 【アメリカ親子留学】エージェントのありえない対応①
- 【アメリカ親子留学】母は強し!本気になれば英語力なんて関係ない!
- 【アメリカ親子留学】エージェントのありえない対応②
- 【アメリカ親子留学】留学エージェント選びのポイント
- 最後に
【アメリカ親子留学】エージェントに泣かされた、苦い思い出
上海からにーはお!
今日はこのブログのテーマにも、日本ブログ村の参加テーマにも合致する「海外教育」のお話をお届けします。(やっと!!)
初めに申し上げますと、これは私の【失敗の】実体験です。
これをブログに載せるかどうかは結構悩みました。
正直、今でも思い出すと怒りと悲しみで動悸がするくらい、私にとってはトラウマ的な出来事で、一刻も早く忘れ去りたい、という気持ちもあります。
でも、このお話をシェアすることで、私のような思いをする人が少しでも減ればと思い、記事化を決めました。
なので、決して報復的な意味で書いたものではないことは一言申し添えておきます。
まあ、ぶっちゃけ掲載することですこーーーし留飲は下がりましたが(笑)
アメリカ親子留学までの経緯
私には小学生の息子がいます。
彼は上海のいわゆるインター校に通っており、英語で教育を受けています。
クラスメイトの中には、長期休暇に母親と子供だけで英語圏へ短期留学に行く、という家庭が結構多く、ずっとうらやましく思っていました
でも家は私も仕事をしていたので、長い休みは上海のサマースクールやウィンタースクールをはしごして何とかスケジュールを埋めていました。
しかし、去年末をもって仕事を辞めることになっていた私は、退職後の予定は白紙だったものの、ひとつ胸に決めていたことがありました。
「冬休みは息子とアメリカに親子留学する!!」
【アメリカ親子留学】エージェント選び
退職が確定したのが10月過ぎ、子供の冬休みは1月中旬からなので、準備期間が約3か月と短く、また全くの初体験で右も左もわからなかったので、留学エージェントを通すことにしました。ネットで留学エージェントを検索し、めぼしいところいくつかに見積もりの依頼。
ただ、時期的に受け入れをしていないエージェントも多く、候補になったは3社ほど。
その中で、最終的に個人経営の小さなエージェントを選びました。
値段的にはどの会社も大差ありませんでしたが、親子留学のサポート経験が豊富そうなところと、アットホームな雰囲気に好感を持ったからです。
【アメリカ親子留学】出発までのエージェントとのやり取り
出発までのエージェントとのやり取りはすべてメールによって行われました。
今思えば、この時点で「ん?」と思うことはいくつかあったのです。例えば・・
①みつもり金額
日程も確定し、最終見積もりを依頼しましたが何度かプッシュしてもなかなか出ず、
最終的に、ファーストコンタクトで出してきた仮見積もりを正式な見積もりとして提示してきました。
当初から滞在日数も変わっているのに、全く同じなのはおかしいな、と思ったのです。
②見積もり明細
見積もりの総計額は提示されましたが、各項目の明細の提出を要求したところ、
「弊社はパッケージ料金となっており明細の提示はできません」
ということでした。
実はこの「パッケージ料金」というのが最大最悪の鬼門だったのです!!
先にちょっとだけ結論を言うと、「パッケージ料金しか提示しないエージェントは選んじゃダメ!!」
詳細は後程(笑)
③学校やホームステイ先がぎりぎりまで決まらない
ある程度学校やホームステイ先を抑えてあるのかと思いきや、申し込みがあってから探すやり方だったようで。。。
1月中旬から留学開始のところ、学校が決まったのは12月下旬、ステイ先に至っては1月上旬にやっと決定しました・・
④サービス内容の勝手な変更とその際の態度
見積もり時、例の「パッケージ料金」に含まれるサービスとして「ホームステイ先から学校までの送迎」という項目がありました。
アメリアは車がないとどこにも行けないと聞いていたので、現地で運転する度胸がない私は非常に安心しました。
このエージェントを選択する際の重要な要素になっていたことは確かです。
しかし、やっとホームステイ先が決定して安堵していた矢先、エージェントから
「ステイ先の都合で朝は自分たちで学校に行ってもらうことになりました」とメールが。
代替え案の提示も返金の話も全くなく、提供すべきサービスのキャンセルを一方的に通知してきたのです。。。
それはとても飲める条件ではないので、割と強めに抵抗しました。
すると、「ではもうすこしステイ先と交渉してみます」からの「朝も送迎可能になりました」の流れ。。。
本来、これをやってからどうしてもだめだった場合クライアントに代替え案なり、割引なりの相談するもんじゃないですか?
もう、今となっては「この時点で気づけよ!!!」と自分の人を見る目のなさに絶望するのですが。。。
初めての親子留学で右も左もわからなかったこと、また時間的に余裕がなく焦っていたこともあって、小さ(くもない)な違和感に気づかないふりをしていました。
これが大きな禍に転ずるとはつゆ知らず・・
【アメリカ親子留学】いよいよ留学開始!最初の一週間
1月中旬、私と息子は羽田経由で現地に到着しました。
空港にはエージェントの旦那さんが迎えに来てくれていました。
とてもフレンドリーで気さくないい方で、英語があまり得意でない私は一安心。
まずはエージェントのご自宅へ。
ホームステイ先に案内してもらうまで時間があったので、少し時間をつぶすことになったのです。
そこでエージェントご本人と初対面!
国際結婚や海外での子育てなど、いろいろな共通点があり、すぐに打ち解けることができました。
最初の1週間はとても良好な関係を保ちつつ、平穏に過ぎてゆきました・・・
【アメリカ親子留学】問題勃発!!まさかの退学?!
そして、最初の1週間が過ぎようとしていた金曜日の夕方。
学校の帰りにショッピングセンターによって買い物をして、公園で少し遊んで。。
満ち足りた気持ちでホームステイ先に戻って一息ついているところに、
エージェントから一本の電話が・・。
なんと・・・息子の学校が「来週からもう来なくていい」と言っているというではないですか!
もう頭は真っ白、顔面蒼白で「血の気が引く」とはこのことだ・・と思いました。
とてもすぐに受け入れられる事実ではありません。
とにかく、何があったのか学校側に詳しく説明してもらいたいし、もし何かの誤解なら弁明したいので、面会のセッティングをお願いしました。
が、エージェントは「学校はあなたの息子がこの学校にふさわしくないと言っている。もう会うつもりは一切ないということなので話し合いは無理だと思います」と、学校と再度交渉することもなく即答。。。
エージェントのあまりにやる気のない態度に怒りを覚えながらも、どうにか一度だけでも学校と面会させてほしい、と何度も懇願すると、
「金曜日の夜に連絡を入れると嫌がられるので、来週連絡してみますが、説明なしに退学になることはアメリカでは普通なので、面談は無理だと思います」というようなことを言われ、その日は電話を切りました。。
不安な週末を過ごし・・。
翌週月曜日。
エージェントからの連絡をソワソワしてずっと待っていましたが、
午前中いっぱい待っても連絡はなく。
午後しびれを切らしてこちらから連絡を入れてみたところ・・・。
結果から言うと、息子はその後その学校に行くことはなく、私も学校から直接説明をもらうことはありませんでした。
私としては、学校から直接本人と親である私に説明があるのは当たり前だと思っていたのですが、 エージェント曰く「学校とのやり取りは私を通しているので、直接の説明がないのも普通」とのこと。
退学の理由として、学校がエージェントあてに送ったメールを見せてもらいましたが、
「リスペクトが足りない」や「学校の雰囲気になじまない」などの説明があったものの、具体的に「こういうことがあった」という出来事は記載されておらず。
やるせない、もやもやした気持ちは解消することができませんでした。
【アメリカ親子留学】エージェントのありえない対応①
でも、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。
何しろ、まだあと3週間もアメリカで過ごす予定となっているのです。
早速、ほかに紹介してもらえる学校がないか、エージェントに相談。
「ない」との即答や、「勝手に思った」などちょっとビジネスとしてどうなの?という表現、そして仮にもクライアントを「迷惑」扱い・・。
そもそもこの状況を少しでも改善しようという意欲は全く感じられません。
こういう時こそ「現地サポート」が必要なのに!
それなりの金額をお支払いしているのだからそれなりの対応をしてほしいと申し出たところ
「貧乏人はアメリカに来るな」って言われました・・・T0T。
ちなみに、私は4週間の留学で6000ドル以上支払っています。
これを「それなりの金額」と思ってしまう人はみんな「経済的にアメリカに来るべきではない」らしいです・・。
(そもそも、「格安でやってあげてる」的なこと言ってますが、HPに掲載されている参考料金そのままの価格ですが。)
侮辱され怒りと悲しみに震える私に追い打ちをかける如く・・
「うちは貧乏」事実認定されましたT0T
そして私のクレームも彼女の中では「貧乏人はすぐお金の話するからいやだわ!」くらいにとらえているらしい。
初めてのアメリカ、しかも子供と一緒に留学というただでさえ不安な状況で、
現地で一番頼れるはずだったエージェントからのこの心無い言動は、本当にこたえました・・。
私のエゴでこんなところまで息子を連れてきて、退学という傷を負わせて、本当に私はアメリカに来るべきじゃなかったんだ、と自分を責め、来たことを後悔しました。
でも!伊達に母親やってません。伊達に海外で20年近く揉まれてません!
エージェントが何にもしてくれないなら、自分でやるしかない!
退学を聞いて泣きながら寝てしまった息子の寝顔を見ながら、
「絶対に『アメリカいってよかった!!』って思えるようにするぞ!!」と固く誓ったのでした。
【アメリカ親子留学】母は強し!本気になれば英語力なんて関係ない!
すぐに私がいっている語学学校のマネージャーに相談。
そして上海のママ友からもらっていた別のアメリカの小学校にもいくつか直接メールで受け入れ可否を相談。
さらに、語学学校になった場合は午前中だけのため、午後に行ける習い事や塾のようなところがないかネットでリサーチをしました。
小学校は1か所受け入れてもらえるところが見つかったのですが、今のホームステイ先から通うのは困難な場所でした。
ホームステイ先を出てアパートを借りることも考えましたが、
そうすると私の語学学校も変わらなければならないこと、またホームステイ先の家族はとてもいい方ばかりで何の不満もないことから、
ほかの小学校に移ることはあきらめ、私の行っている語学学校で個人レッスンを組んでもらうことにしました。
そして午後はネットで見つけたプログラミングのクラスへ。
退学になり初めはショックを受けていた息子ですが、語学学校もプログラミングも先生に恵まれてすごくエンジョイしていました。
英語に関しても、個人レッスンとなったことで、結果的に小学校に上がるよりも上達が早かったように思います。
私のこんな英語でも、必死に動いて一生懸命伝えれば、何とかなるんですね。
そのことが分かったのは大きな収穫でした。
と、同時に、私でさえこんな短期間にこれだけの選択肢を用意できたのに、
「現地サポート」をうたっている英語堪能な現地エージェントが何のオプションも提示できないというのはやはりおかしいのではないかと。
これはもちろん「現地サポート」をどうとらえるかの問題ではあるのですが、少なくとも、あと3週間も留学期間が残っているクライアントに何の提案もせずほったらかしにする、というのは「現地サポート」をしているといえないのではないかと思ったのです。
【アメリカ親子留学】エージェントのありえない対応②
またそれ以前に、前回のラインで険悪な雰囲気になって以来、もはやほぼ没交渉になっているし、このような信頼関係で「現地サポート」を期待することはできないと判断し、
契約解除と下記金額の返金を求めました。
①通学しなかった分の学費(学校からエージェントに返金があったことは確認済み)
③帰りのホームステイ先から空港までの交通費(サービスに含まれている)
③残りの日数の現地サポート代金
その結果・・。まず③の現地サポート代に関して。
はい、ここで前述した「パッケージ料金」の罠が明らかになるわけですねT0T
そう、例えば、パッケージに含まれているサービスに不満があって(もしくは明らかな契約不履行があって)返金を求めても、エージェントは「このサービスは無償提供で行っています」で逃げることができるわけですT0T
いや、法律的に言ったらどうなのかはわからないのですが、外国で孤軍奮闘状態になるクライアントにとっては法的手段に訴えるということも難しく、そう言われたら泣き寝入りせざるを得ないというのが現状だと思います。
まあ、正直に言って「現地サポート代金」は返ってこないだろうな・・というのは薄々思ってました。
これは私が契約する前にきちんと勉強してリスクを把握しなかったのが悪い。
高い授業料として受け入れることにしました。
しかしですね、①の授業料に関しては、これは返してもらわないと。私の語学学校費用の相殺などもあり、金額としては大した額ではなくなっていました。
それでも、お金はお金。ちゃんと返してもらわないと困ります。
しかし・・
差額というのが学費の残りのことを指すのですが、
追加料金と差額が同額なので返金はしません、と・・。
え、ていうか、追加料金てなに??
たしかに学校に呼び出されついてきてもらったことがありましたが、
私からお願いしたわけではなく、追加料金の説明を事前に受けたわけでもないので、
私はもちろん「現地サポート」の範囲のサービスなのだと理解していました。
し、しかも追加請求の理由が「夫になんでチャージしなかったのかと言われたから」・・
その理論で言ったら、「夫が言ったから」で後から何でもかんでも請求出来てしまうのではないですか?
そんな非常にシンプルな疑問をぶつけたところ、
「気が変わった」で済まされました!!しかも逆切れ!!
気が変わるたびに追加請求されたらたまったもんじゃないよ・・T0T
もうなんというか、話が通じな過ぎて疲労困憊。。
それでも何とか気力を振り絞り、学費差額の返金を求め続けたところ・・
「脅しメール」「迷惑メール」扱いで「警察」を呼ばれそうになりました・・。
そして「法廷で会いましょう」「これがアメリカです」(どや)
もうね、本当に心が折れる音が聞こえました・・。
友達やホストファミリーに相談したらみんな応援してくれていたし、
ホストファザーは何と弁護士さんなので、スモールクレーム制度を教えてくれて、手続きを手伝ってくれるとまで言ってくれたのですが・・。
もちろんこのまま泣き寝入りするのはものすごく悔しかったのですが、
主人が「お金は重要じゃない、君と子供が楽しく無事に残りの時間をアメリカで過ごすのが一番大切だよ」と言ってくれて、すーーっと力が抜けました。
そして思いっきりアメリカを満喫して、あの夜決意したとおり「アメリカに行ってよかったー!!」と心から思いながら帰国したのです。
【アメリカ親子留学】留学エージェント選びのポイント
長々と私の失敗談をお読みいただきましたが、
最後に私なりに学んだ「留学エージェントを選ぶ際のポイント」をお伝えしたいと思います。
- パッケージ料金しか提示できないところは避けよう!
- ある程度大きな会社であるころを選ぼう!
- 留学前のやり取りで感じた違和感は放置せず徹底的に確認しよう!
1.パッケージ料金しか提示できないところは避けよう!
に関して、前述のとおり、「パッケージ料金」というのは時にエージェントにとって強力な逃げ道になります。
必ず複数社とコンタクトを取り、見積もりを取りましょう。
そしてパッケージ料金しか提示できないところは、その時点で淘汰したほうが賢明だと思います。
2.ある程度大きな会社であるころを選ぼう!
に関して、理由は2つあります。
1つは、口コミのフィードバックができるかどうかということ。ある程度大きな会社のHPだと感想が書き込めるようになっているし、また海外留学のサイトでの悪評にも敏感なので、あまりひどい対応はできないのではないかと思います。
もう一つは、リソースの違いです。
今回私が依頼したエージェントは、私が申し込みをしてから「地域情報誌に投稿してホームステイ先を探し」、「学校に片っ端から電話をして受け入れ校を探した」そうです・・。
それが留学エージェントのやり方として普通なのか異常なのかというのはわかりませんが、
少なくともホームステイ先にしろ、学校にしろ手持ちの駒が0だった、そのせいで退学というハプニングが起こった際何の代替え案も提示できなかったというのは事実だと思います。
また、そういう場当たり的な学校の探し方をしている=コネクションがなく交渉力が弱い、ということの表れでもあると思います。
今回の学校トラブルの際、学校の言われるまま、というか、どっちがクライアントだかわからなくなるくらい学校に気を使っているような印象を受けました。
ある程度大手で提携校などもあれば、そのあたりも違っていたのかなと思います。
3.留学前のやり取りで感じた違和感は放置せず徹底的に確認しよう!
に関して、これはもう本当に私自身反省したし高い勉強代になりました。
今思えば違和感だらけだったのに、性善説に立ちすぎて都合よく解釈をしたり、
まあ大丈夫だろうと根拠のない自身で流したりしていました。
でも、海外でエージェントと問題が起きたら圧倒的に不利な立場で戦わないといけないし、
何よりアウェーで本来味方のはずのエージェントとやりあわなければいけないというのは、本当に本当に消耗します。
だから、「きっと」とか「たぶん」はやめて、ちょっとでも変だぞとおもったら徹底的にその疑問や不安をつぶしてください。
もしその疑問や不安に真摯に対応してくれないエージェントであれば、その時点で候補から外していいと思います。
そのくらい、留学エージェントというのは慎重に選ぶべきである、と今回身をもって経験したのです。
最後に
私の失敗談から学んだ「留学エージェント選びのポイント」をお伝えしました。
今回いろいろつらい経験もしましたが、まあ、これはこれでよかったかなと思っています。
もし何事もなくエージェントにおんぶにだっこだったら、ただ「アメリカいってきたYO!」で終わっていたと思います。
でも今回のことで、私みたいな英語でも、本気になればなんとかなる!という図太さを得た気がします。(英語力は変わっていない気がしますが・・)
そしてコリもせず、現在次の夏休みにはイギリス行きを計画しています!
しかもエージェントを通さず!!^^
このお話はまた近々書きますね♪
それではまた!