コロナウウィルスの猛威は未だとどまることを知らず、今や世界中に広がりを見せています。
ほんの数日前までは対岸の火のごとく中国の危険性ばかりを強調してきた日本の報道も、今や国内の感染者拡大の話題で持ちきり。
あらためてこのウィルスの感染力の強さ、拡大のスピードの早さに驚かされます。
我が家がこのウィルスによって引きこもりを始めたのはベトナム旅行から上海に戻った1月21日。引きこもり生活はすでに1ヶ月を超えました。
今日は、引きこもり生活の終わりが見えない中、暇に任せつらつらと考えたことを書いてみたいと思います。
- 不便は面倒でも不幸でもない
- 自分の経験を地球規模に置き換えてみた
- みんながほんの少しだけガンマンすること、不便を受け入れること
- 日本の緊急事態も見直しのチャンスになり得る
- 人は暇を持て余すといろいろなことを考える笑
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不便は面倒でも不幸でもない
引きこもり生活が始まり、これまでの生活スタイルは一変しました。
ネットスーパーでの買い物が近所のスーパーや市場になり、お手伝いさんや外食頼りだった日々食事は自分たちで作らなければならなくなり、友達とあうことも同僚と食事に行くこともないので家族とどうやって過ごすかを考えるようになり・・
そんな日々は面倒でつまらない、と以前の自分たちなら考えただろうと思います。
でも実際そういう生活をしてみると、意外とこの「不便」をうまく受け入れている自分たちに気づきました。
むしろそれを楽しんでいる時さえあるのです。
そして、こうして「不便」の中に身を置くことを強制されることで、これまで「便利」を求める余り失ったり忘れたりしていることがたくさんあると言うことに気づきました。
例えば、自分で食材を手に取って選んであれこれメニューを組み立てながら丁寧に食事を作ること。1日3食、家族全員で食卓を囲むこと。
平日は学校に仕事、休日は習い事のオンパレードでバタバタの生活をしていた頃は考えられないことです。
便利に慣れるとそれを失うことが怖くなりますが、失ってみると意外となしでも平気だったり、ない方が幸せだったりすることもあるのだなぁとしみじみ思いました。
自分の経験を地球規模に置き換えてみた
そんなことを考えていると、時間だけは大量にあるわたしはつい、地球規模にまで思いを飛躍させてしまうのです。
今世界中が大騒ぎしているコロナウイルス問題。
でもそんなものではない恐ろしい脅威が確実に地球に迫っているではないか。
地球温暖化やエネルギー枯渇問題はコロナどころではなく人類最大の危機と言っても過言ではないはず。
現在の消費至上主義社会のシステムを見直さない限り、これらの脅威は速度を上げて迫ってくることは誰の目にも明らかです。
なのに、ほとんどの人はそれに気づかないふりをして直視することから逃げている。
世界を動かしているの偉い人や頭の良い人でさえそんな状態なのです。
グレタさんが鬼の形相で危機を訴えたり、ムヒカ元大統領が消費社会に警告を発しても、なかなか現在のシステムから抜け出すことはできません。
なぜならこのシステムはあまりにも広範囲に強大な影響を持って回っており、だれもそれを止める勇気がないのです。
だけど今回、「生産」という世界消費経済の要を担う中国が、ウィルスによってそのシステムの大部分を停止させざるを得なくなりました。
世界の工場である中国の経済活動がストップする。そのことで大きな影響を受けた企業はたくさんあるでしょう。
でもそれで飢え死にしたり、着るものがなくなったりすることはどこでも起こっていません。
結果、中国の空は青くなり、世界の二酸化炭素排出量は飛躍的に減りました。
そんなにたくさん生産しなくても、そんなにたくさん消費しなくても、人々は十分豊かに生きていけるのです。
ムヒカ大統領の言葉を思い出します。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しないひとのことだ」
みんながほんの少しだけガンマンすること、不便を受け入れること
もちろん、経済規模が縮小することで、これまで享受できた「便利」を手放さなければならない場面も出てくるでしょう。
土日はお店が休みになったり、商品が届くのが1週間かかったり。
でも、それは一人一人がほんのちょっと我慢するだけで乗り越えられます。
ほんのちょっとだけ、自分の労力や時間やお金を自分以外の誰かや何かのために差し出すこと。
大それたことじゃなくて、電車で席を譲るとか、多少時間がかかってもイライラしないとか、ふだんより人にちょっとだけ優しくするとか。
そういう小さな行動の積み重ねを続けて行けば、グレタさんが心配するような絶望的な地球の未来は少し先送りできるのではないでしょうか。
政治家でも革命家でもない一般人の私たちが、地球の未来のためにできること、それはこの「ほんのちょっとの我慢」なのではないかと思うのです。
日本の緊急事態も見直しのチャンスになり得る
ここ数日で日本の事態は急に緊迫を強めました。
学校の休校やイベントの自粛、また自宅勤務への切り替えなど、各方面に大きな影響が出ています。
一日も早い収束を心から願います。
が、別の見方をすれば、なかなか抜け出せない社会システムをいったん止めて、日本を、社会を見直すチャンスであるとも言えるのではないでしょうか。
仕方なくテレワーク導入してみたら、案外、毎日出勤しなくても仕事に支障は出ないことに気づく会社が増えるかもしれません。
人々が普段よりずっと健康に気をつけるようになり、またちょっとのことで病院に行く人が減って医療費が抑えられるようになるかもしれません。
今まで結構無駄なことをしてきたなぁ、、と人々が気づくきっかけになれば、この深刻な騒動も無駄にはならないのではないかと思います。
人は暇を持て余すといろいろなことを考える笑
と、ここま書いたのを読み返してみたら、「おまえ何者だよ」って感じなのですが(笑)
よく考えたら1ヶ月もほぼ家にこもりっきりで毎日同じことの繰り返し、そんな経験初めてかもしれなくて、人間ここまで暇になるといろいろなことを考えるものだなぁと感心いています笑
でも、いつも目の前のことに対処することに精一杯だったちょっと前の日々では、こんな風に自分が地球のために何ができるか、なんて考える余裕はなかったと思います。
こうやって家族や人生や地球のことをつらつらと考えたり思ったりできる時間をもらえたことは、人生の中で大きなギフトとなるかもしれません。
先の見えない引きこもり生活も悪いことばかりじゃない。
・・でも、せめていつまで続くかだれかおしえてくれませんか・・・涙
やっぱり早く収束してほしい・・・!!
世界中が一日も早く日常を取り戻すことを心から願っています。
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