皆さんこんにちは!
上海在住20年、マルチリンガルな息子の子育てに奔走するワーママライターのもりむらきよかです。
さて、唐突ですが、中国の学校に子供を通わせる親を代表して一言言わせてください。
中国の小学校は夏休みが・・長い!!長すぎる!!!!!
6月20日前後に期末試験があり、それが終われば8月末まで夏休み!
2ヶ月以上!!
一応6月末日までは「自由登校」になっていますが、うちの学校では「行かない」というのが暗黙のルールになっております・・。
私は、去年まではバリバリと働いていたので、この長ーーーーいお休みの子供の処遇が本当に頭痛の種でした・・。
しかしのんびりと働ける職場に転職した2019年、うちの子もめでたく「体験入学デビュー」いたしました!!
ということで、今日は「一時帰国時の体験入学」について書きたいと思います。
【目次】
- 体験入学ってなに?
- 体験入学までの流れ~うちの場合~
- 体験入学 準備したもの・こと
- 体験入学ってこんな感じ!
- 体験入学で感じた上海の学校と日本の学校の違い
- 体験入学2日目。早速やらかし・・小学生男子あるある?!
- まとめ
体験入学ってなに?
この場合の「体験入学」というのは、海外在住の日本人児童・生徒が一時帰国を利用して日本の学校に通ってその生活を体験することを指します。
正規の転入生ではなく、あくまで体験させてもらうだけなので学校に籍はありません。
学校のある自治体に住民票がある必要はなく、海外転出したままでも体験入学することは可能です。
また、実家がある地域の学校だったり自分の母校だったりする必要もなく、まったく所縁のない地域の学校であっても、受け入れてくれる可能性はあります。
(まあ、一時的であっても生活の基盤が整えられている必要はありますが・・)
ただ、この制度は特に決まったルールはなく、基本的には受け入れ可否は校長先生の判断に委ねられているようです。
私の周りでは、受け入れを断られた、というケースが何件かありました。
印象としては、規模の大きな学校ほど受け入れに消極的な感じがします。
体験入学を希望される方は、まずは希望する学校に直接問い合わせてみるのがよいと思います。
体験入学までの流れ~うちの場合~
前述のように、体験入学には決まったルールがないため、自治体や学校によって若干流れは変わってくるかもしれませんが、
うちの場合はこんな感じで準備を進めていきました。
■3月下旬
まずは希望する学校に上海から電話で問い合わせをしました。
「海外在住者の一時帰国時の体験入学についてお聞きしたいのですが・・」
と切り出すと、あまり受け入れ経験のない学校だったため、はじめは電話口の先生もピンとこない感じで、少し詳しく説明が必要でした。
その先生の一存では判断できないと言うことで、こちらのメールアドレスを伝え、後日連絡をいただく、ということでその日は電話を切りました。
■4月上旬
1週間ほどで学校から「受け入れOK」とのご連絡をメールでいただきました。
入学に必要な手続きは非常に簡単で、教育委員会に体験入学の申し込みとパスポートのコピーを提出すればよいとのこと。
手続きは代理人でもOKということでしたが、ちょうど4月中旬に私一人で一時帰国する予定があったので、私が自分で行くことにしました。
■4月下旬
一時帰国時、指定された教育委員会の窓口を訪ね、体験入学の申込書を記入してきました。
すでにそれ用のフォーマットがあることを見ると、受け入れ経験は0ということではなさそうでした。
一時帰国時の滞在先や連絡先、現在の学校目など記入し、パスポートのコピーと一緒に提出。
10分もかからずあっという間に手続きは終了しました。
その後体験入学をする学校をお伺いし、校長先生、校長先生にご挨拶。
学校生活のスケジュールや持ち物などの説明をしていただきました。
(体験入学まで一時帰国の予定がない場合は、登校初日が初顔合わせ、ということであっても特に問題はないと思います)
■6月下旬
持って行くものの準備をすすめ、子供の夏休み開始とともに帰国!
晴れて日本の学校への体験入学初登校!となりました。
体験入学 準備したもの・こと
学校か指示されたリストに従って必要なものの準備を進めました。
そんなに特殊なものはなかったので、大方今持っているもので足りたのですが、
買い足したものと言えば
- 上履き(上海の学校は土足が基本)
- 指定ノート(今日かによって何ミリ方眼ノート、とか指定がありました)
- 水泳帽(学年ごとに色が決まっています)
このくらいでした。
あと、体操着と紅白帽は近所の男の子のお古がいただけたのでとても助かりました。
学校からは、普通のTシャツ短パンでいいと言っていただけましたが、やはり1人だけ違うのは目立っちゃいますからね・・。
それと費用面についてですが、公立校なので学費は「無償」です!
給食費は日割りで支払いますが1日2、300円程度。
あとは細々とした教材費なども発生するたびに支払いますが、それも数百円程度。
日本の学校って本当に素晴らしい・・・。
そして息子本人の準備としては、まず第一に
「自分の名前を漢字で書けるようにする」!
お恥ずかしいことにうちの子は日本語名の漢字を書くことができなかったのです^^;
(画数が異常に多いので半分は親のせいかな^^;)
それと、折に触れ、「日本の学校ではこうだよ」という話をして心の準備をさせるように心がけました。
体験入学ってこんな感じ!
晴れて迎えた体験入学初登校の日!
普段からマイペースで物怖じしない息子ですが、この日も全く緊張することなく^^;
まずは校長室に通され、改めて校長先生、教頭先生、そして担任の先生にご挨拶。
リラックスしすぎで校長先生にため口というやらかしを母は脇でヒヤヒヤしながら見ておりました・・
この日は学年集会 があったので、なんと全校児童の前でご紹介していただきました。
クラスではお友達に囲まれ、上海のことを質問されたり、中国語をリクエストされたり。
休み時間には他の学年から会いに来てくれるお友達もいて、にわか有名人気分にまんざらでもない息子(笑)
そんな風に暖かく迎え入れてもらえて、すぐに学校になじめたようです。
先生方も非常に暖かく熱心で、自由な息子を寛大に受け入れてくださっていて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
体験入学で感じた上海の学校と日本の学校の違い
やはりお国が違えば学校の様子も違いますね。
息子はいろいろとカルチャーショックを受けたようです。でもよい意味での驚きが多かったよう。
息子が感じた上海と日本の学校の違いを一部ご紹介すると・・
「お掃除の時間がある!」
→上海ではお掃除は清掃員がやってくれるのでお掃除の時間はありません。
一人っ子で大事に育てられている子が多いので、家でも掃除なんか
したことがない子が大半だろうなぁ・・うちの子も例外ではなく・・・^^;
自分たちの教室を自分たちできれいにする、という当たり前だけど
大切なことを学ぶとてもいい経験になっています。
「給食当番がある!そして給食がおいしい!」
→息子が通う上海の学校では食堂のおばさんが配膳をしてくれるので、
給食当番がとても新鮮だったみたいです。
そしてそのおいしさにも驚いていました!
上海の給食がまずいというわけでは決してないけれど、
日本の学校の給食は「鶏肉の香草焼き」なんて凝ってるメニューもあるし、
日本食大好きな息子の胃袋をがっちりつかんだようです!
【全員の準備ができるのをみんなで待つ】
→例えば給食の食べ始めとか、音楽室への移動とか、みんなが準備できてから
全員で一斉に行う、というのに驚いたそう。
準備が遅かったり、ふざけていてやらなかったりすると全体に迷惑がかかる、
そういうことを身をもって体験することで、協調性に欠ける我が子も
少しは成長してくれれば・・。
【子供だけで外を歩ける】
→上海ではマンションの敷地内ですら一人で歩かせたことがないので、
親の送り迎えなしの登下校や、放課後お友達と約束して公園で子供だけだ遊ぶ、
などと言うことが本当に新鮮でうれしいみたいです。
子供を狙った怖い犯罪もあるとは言え、中国に比べたら
やはり日本は治安がいいなぁと改めて思いました。
私もずっと「ただいまー、いってきまーす!」ってのをやらせてあげたかったので
願いが叶いました!
体験入学2日目。早速やらかし・・小学生男子あるある?!
体験入学2日目、早速クラスのお友達と放課後公園で遊ぶ約束をしてきたという息子。
仲良いお友達ができて私も一安心。
でも息子はまだこのあたりの地理になれていないので公園まで送っていこうと詳細を聞くと。。。
なんと、
時間も、何公園かも、さらにはお友達の名前さえあやふや
だという・・・!!
これでどうやって待ち合わせようと言うのか・・小学生男子よ・・
さらに不幸なことに・・この近所には子供がよく遊ぶ公園が3つもあります・・・。
仕方なく1つ1つ回って見ましたが、すれ違いになってしまったのか、結局お友達とは会えずじまい・・。
夜になって
「あ!公園じゃなくて校庭で集合、だったかも!」
なんて言ってるし・・;
頼むからせめて場所だけは確実な情報をとってきてくれ・・
人生初のお友達との待ち合わせはほろ苦い思い出となりました^^;
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まとめ
- 海外在住の日本人児童・生徒は日本に一時帰国時日本の学校に体験入学ができる
- 体験入学を申し込む学校には制限はないが、受け入れ可否は校長の判断
- 申し込み手続きは教育委員会で行う
- 日本の学校と中国の学校には違いがたくさん!
- 給食最高!
- 小学生男子は待ち合わせ成功率が異常に低い