2022年末、20年以上に及ぶ上海生活に一端ピリオドを打ち、息子の中学受験のため本帰国した我が家。(夫は後から合流予定)
大人になってからのほとんどの時間を上海で過ごしてきた私と、産まれてからほとんどの時間を上海で過ごしてきた夫と息子。そんな「ほぼほぼ上海人一家」が日本に移住、しかも中学受験に挑戦という大きすぎる決断をするに至った背景や、受験準備、引っ越しや移住手続きなど、怒濤の体験をシリーズでお届けいたします。
第4回目の今回は、実際にどのような受験勉強をして来たのかについてお伝えします。受験に本腰を入れてから本番まで4ヶ月ほど。短期集中で合格を勝ち取った息子の受験対策、ご参考になれば幸いです!
英語はKAのみで十分(我が家の場合)
上海ロックダウンに打ちのめされ、それまでは当たり前に息子が高校を出るまでは上海にいるものだと思っていたのが、不意に現れた「日本に帰って中学受験」というオプション。
受験するかどうかは置いておいて、とりあえず夏休みのサマースクール代わりに帰国子女アカデミーのオンラインクラス受講を開始したのが、上海の小学校の期末試験(オンライン)がおわった7月頭。
帰国子女アカデミー(KA)について詳しくは↓をご参考ください
まずはコアクラスというグラマー、ライティング、リーディングなど総合的に学べるクラスのみ受講を始めました。
コアクラスは週1回2時間のオンライン授業に加え、月ー金のホームワークと週1回のエッセイ提出があります。
ホームワークは、オンラインクラスの場合、専用サイトに自分のアカウントから入って、その週のDay1-Day5までを基本的には月ー金でこなします。
息子の場合、かなり適当にやっていたからだと思いますが、毎日10-20分程度で終わっていました。
サイト上で完結させるホームワークに加え、毎週1編のエッセイを書くことになります。エッセイは1stドラフトとFinalドラフトが相互にやってくる感じで、1コのテーマに対して2週間で1つのエッセイを完成させるイメージです。
学校のテスト前などは宿題がとても多くなるので、KAの宿題と両立させるのは大変だった時期もありました。でも、週1の授業だけでは受け身で身につかないことも、宿題として能動的に学習することでレベルアップできたと思います。
コアクラスの他に途中からウィークリープラクティスという同じく週1のクラスも始めました。コアクラスが基本的・総合的な力をアップするためのクラスである一方、こちらのウィークリープラクティスは実際の受験スキルをアップ指せるため、実際の試験内容に即した内容の授業となります。
そして、9月以降の受験クラス後半には、受験校に対応する各コース別クラスに代ります。
すべての受験校のクラスがあるわけではありませんが、入試問題傾向別に、いくつかのコースに分れており、基本的にはすべてのクラスが時間的にかぶらないようにセッティングされています。
息子は受ける学校のテスト内容的に2コース受講することにしました。
そのため、週1のコアクラスと週2のプラクティスクラス、週3の授業プラスコアクラスの宿題、学校の宿題、とかなりのボリュームになりました。
加えて、順々に受験直前クラスや面接、MATHの短期クラスが始まるので、10月中旬から11月はほぼ毎日オンライン授業がある状態。
そのため、英語に関しては、我が家はKAのみで十分、というか手一杯という状況でした。
MATHと国語は過去問をひたすら解きまくる
息子が受験した学校はMATHと国語の試験を課している学校もあったので、KAの単発のMATHレッスン以外にも別の学校でオンライン授業を受けることにしました。
そのクラス自体にはあまりいい印象がなかったため、詳細は省きますが、過去問をいただくことができたのはかなりメリットがありました。
オンライン授業はお互いのスケジュールもあり、国、数それぞれ3,4回受けたかどうか、という感じなのですが、その中で入手した過去問がとても役に立ちました。
過去問をたくさんコピーして、毎日ひたすら解きまくりました。年によって問題の傾向も若干違いましたが、数年にわたる過去問を手に入れたおかげで、幅広く対策できたと思います。
6年くらいにわたる過去問をそれぞれ4回以上は解きました。合っていた問題も、主に計算ミスで間違っていたりして、繰り返しやることで本番力を養うことができたと思います。
国語は短期で力が伸びるところだけに集中
英語とMATHに関しては、できるだけ伸ばそうという気合いが入っていたのですが、国語に関しては、早い時点でやや放棄モードでした。。
漢字読みや慣用句は割と覚えやすいけど、漢字の書き取りは今から(7月)では無理だと判断し、早々に諦めました。
でも、読解があった場合の設問への回答の仕方や、作文の基本的な原稿用紙の使い方などは過去問を何度も解くことで少しずつレベルアップしていった気がします。
国語に関してもやはり過去問をたくさん、しかも繰り返し解いたのが有効だったと思います。(とはいえ、本人曰く、第一志望の本番の国語はかなりやばかったそうです・・が^^;)
受験までの日々
こうして受験のための対策はどんどん過密スケジュールになっていきました。11月、12月上旬はほぼ、KAのコア、テストプラクティス、受験校の直前クラス、MATHの短期クラス、面接クラス、などで毎日オンライン授業がある状況でした。
学校の帰宅時間に間に合わず、スクールバスに乗せずにわざわざ早めに迎えに行って間に合わせたクラスもあります。
11月はほぼ、KAのスケジュールが生活の中心という感じでした。
学校の勉強との両立がかなり難しくなってきたのもこの時期です。
この頃には、受験の結果がどうであれ日本に本帰国する決意が固まっていたため、KAと睡眠時間優先で、学校の宿題が全部終わらなかった日もありました。
日本の小学校でも受験前は学校を休んだりするのが普通なようなので、両立にこだわる必要はないのかなと個人的には思います。
怒濤の11月を過ごし、12月初旬、いよいよ日本へ帰国となりました。
次回は20年以上住んだ上海から日本への本帰国についてお送りします。
受験校を決めたポイントについてはこちら↓
中学受験を決意した理由についてはこちら↓