新年好!
2020年旧暦の正月を迎え、通常であればおめでたムードまっただ中のはずの中国。
でも今年はご存じ新型肺炎流行の影響でこれまで経験したことのないような重苦しいムードに包まれています。
街中から人の影が消え・・
みんなうちに引きこもっている様子。
我が家も例外ではなく、新年の家族食事会に行った以外はひたすらインドア生活。
暇と体力を持て余し、やったことのないチェスに挑戦してみたり(^_^;)
家の中でいかに暇を潰すかに頭を悩ませているのはみな同じのようで、こんな画像がウィーチャットで出回っていたりします笑
でも、ちょっと冗談では済まされない事態にもなってきています。
インドア生活の命綱、ネットスーパーの宅配がとうとうストップ・・
ウィーチャット上には「野菜が手に入らない!!」という訴えも。
↓「ねずみ年になって最初の願いが『緑の野菜が食べたい』になるとは思いもよらなかったわ・・」
宅配だけでなく、実店舗でも野菜は品薄、特に葉物野菜はほとんど手に入らない状態のようです。
我が家は年越し前にある程度買い置きしておいたのでまだ数日は問題ないのですが、これからさらに流通が厳しくなるかもしれないので、もっと買い置きをした方が良いのか、それともパニックに流されず落ち着いて行動した方が良いのか・・悩みどころです・・。
春節休暇の延長も正式に発表されました。
公的機関や会社は1月30日までだった法定休暇が2月9日まで約10日間延長。
さらに公立の学校は、2月3日が新学期開始でしたが2月17日まで休みが延長されました。
公文教室からも休講の連絡がありました。
3月の教室再開を目指すとしていますが、今のところいつになるかめどが立っていないようです・・。
そして息子の学校からは、「国家からの要求により、1月10日以降に外地・外国から上海に戻る場合は状況を報告せよ」との連絡が。
潜伏期間を考えて、学校再開間際に上海に戻った人の状況を把握したいのでしょうね。
学校によっては、毎日体温を測って報告せよ、というところもあるそうです。
今回の新型肺炎、ピークはまだまだ先との見方もあり、収束までは時間を要しそうです。
ただ、今回政府機関の対応は2013年のSARSの時と比べて迅速かつ責任感が感じられるな、と個人的には勝手に高評価しています。
前回は隠蔽と責任逃れから対応が後手にまわりどんどん感染が拡大していきましたが、
今回は「とにかく感染拡大を食い止める!!」という政府の強い意志が感じられます。
そして市民の間でも、正月の帰省や旅行を自粛する動きも多々見られます。
普段はわりと「自分ファースト」になりがちな中国の人々ですが、今回はとても理性的に、また責任感をもった行動をとっている人がとても多いと感じます。
せっかくの新年を重苦しく暗い雰囲気で迎えざるを得なかった中国の人々。
一日もはやく騒動が収束して、日常が戻ってくることを心から願っています。